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 KarayaさんのBf109F-1メルダース機

 京都シリウスのKarayaさんとは、私が静岡ホビーショーに行き始めた頃から、研究家の国江隆夫さんのお話を聞く集まりが縁で知己を得ております。人生においても模型においても大先輩であるにもかかわず、いつも私なんぞの若輩に対しても、腰が低く控えめに話をしてくださいます。氏は当然非常に熱心なルフトヴァッフェ・マニアですが、最近は筆塗りの面白さにハマっておられるとかで2006の静岡ホビーショーへは、ファインモールドの1/72Bf109Fを改造して、メルダースの機体(主翼フィレットがE型タイプのもの)を筆塗りで仕上げて来ておられ、ぜひにJG109への掲載をお願いした次第。機体考証にはヴィさんの資料も活かされているそうです。ファインモールドの指定および解説は、フィレットその他についてリサーチが不十分ですので、もしかしたら現時点では世界でも最も深い考証の施されたメルダースのメッサー3D化かもしれません。

ファインモールド 1/72 Bf109F

<Karayaさんによる機体解説>

機首が全面黄色で68機のスコアを描いたメルダースのBf109F−1について
1)F−1の初期生産機のため、翼フィレット形状や主翼固定ボルトカバーはE型のものと同じ形状をしている。
2) 翼端灯は透明カバーの無いもので、翼端には段が付いている。
3) 56機撃墜時の写真には尾部の補強バーは写っていないが、68機撃墜時の機体写真には補強バーが写っている。これは別々の機体ではなくスワチカの周囲のインクスポット形状からして同一機と断定できる。(56機撃墜時以降に対策を実施か)
4) 主車輪のホイールハブは写真で見る限り、スポークリブ付きのようである。
5) 主翼下面脚収容口の形状はF型の円型タイプではなく、G型と同じ形状。
6) 主翼下面脚収容口の直ぐ外側(両翼下面)には、ガンカメラ装着を示す膨らみの付いたパネルが装着されているが、主翼前縁部のカメラ窓をカバーで覆っている時もカバーをはずしている時も、下面の膨らみの付いたパネルはそのまま残されているようである。
7) 主翼や胴体の迷彩の塗り分けパターンは、残された写真で判断する限りバトル・オブ・ブリテン時のE型に採用されていたものとほぼ同じである。ただし主翼左端がはっきり写った写真が無く、主翼左端がどう塗られていたか確認出来ず。
→トイフェル氏よりがらんどうの掲示板にてメルダースの機体左翼写真が明らかにされ、74が塗装されていることが判明しました。
8)胴体側面にはインクスポット塗装が施されている。迷彩色については02/71/65説と、74/75/76説とが有る。
9) 主翼上面の国籍標識は、空軍の公式図の指定位置より50センチ外側に描かれている。
10) 主翼上面の歩行ラインは写真では確認出来ず。
11) 胴体に描かれた航空団司令機を表す幹部記号は左右で高さ位置が微妙に違っている。(右側面の楔の先端から風坊下端までの距離と、左側面の楔の先端から風坊下端までの距離を観察すると、右側の幹部記号は左側より高い位置に描かれているのが解る)ただし、最後部の横バーの位置は、担ぎ棒挿入穴との位置関係でみると右側は逆に低くなっており、各記号の記入の基準となる線に、左右で微妙な傾きの違いが有るものと思われる。
12)メッサーで一般的な機首左排気管下の滑油冷却器用の注意書きマーキングと、プロペラ直後の潤滑油注入口表示マークは描かれていない。
13) 56機撃墜当時の写真では、スピンナーの塗り分けは1/3は白が塗られている事が写真で確認できるが、68機撃墜当時の機体写真ではスピンナーは70で全面塗られているように見える。
14) 機首上面7.9mm機銃の弾道口パネルは、カウリングと同じ黄色ではなく別の色が塗られているようである。推測の域を出ないが70、74、75、02の迷彩色のどれかで塗られていたのではないか。
15) 方向舵に描かれた68個の撃墜マークについては、左側にのみ描かれていたと思われる。また記入されたスコアにはスペインでの戦果は含まれていない。対フランス戦以降の戦果だけである。

下:主翼の国籍マークも手書きするために説明書を参考に、最初デカールを貼って位置をけがいてから一度手書きしているそうです。ただし説明書と位置が違うために後で再塗装なさったそうです。

下:ラダーのイメージ(作画;Karayaさん)

※Karayaさん作成・メルダースの撃墜スコア・リスト (エクセル版)

2006.06.10/06.17修正