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 Focke-Wulf Fw190A-6

2./JG1 Black 3 W.Nr.Unknown Pilot:Thoghht to be Lt.Anton-Rudolf Piffer
2./JG1 黒3番 パイロットはアントン-ルドルフ・ピッファー乗機とされている

タミヤ1/48改造  イシイヒロユキ氏作

 情感たっぷりの演出と、それを支える精緻な工作技術、そして機体への深い愛と考証が印象的なモデラーさんです。最近私が一番惚れちゃって方で〜す(^_^)
 まず、そのアトモスヒャー(^_^)を実現させる塗装のテクニックですが、アズテックの水性塗料で基本塗装を行い、油絵具にてウェザリング等、「仕上げ」を行うそうです。日本人飛行機モデラーの大半は、クレオス(旧称グンゼ)の、所謂ラッカー系による塗装ですから、そこからして元々違って居るんですね。水性塗料は、乾燥後、膜面がとても堅固になり、後の仕上げの際に重宝するそうです。テレビン油等で溶いた油絵の具などを使ってもほとんど下地を侵さないそうです。なにはともあれ、大半の飛行機モデラーが、基本塗装の段階で終わりとしてしまうことと較べると、そもそも基本的な考え方が違うってことです。
 次に工作ですが、先日も32メッサーの製作途中を拝見させていただきましたが、ホイルウェルのキャンバスを真鍮板で自作されていたのですが、そう、例えば博物館に飾る1/6スケール位の金属製ミュージアムモデルの工作のようで、ほとんど息を呑むばかりでした。このフォッケでも翼端などシャープであるべき所は、あくまでシャープに、脚柱やプロペラ・ハブなど、メカメカした見せ場は仔細な部分までみっちり作りこんであり、痺れてしまいます。
 三つ目の考証に関してですが、ことドイツ機に関しては最近、毎週日曜夜のオービーズ例会には、ドイ
ツ機の重鎮、Maj.Esauが参加されているので、もし間違っても毎週C/Kしてもらえるので、翌週には修正可能という、羨ましい環境にいらっしゃいます。ただし、今回のフォッケは旧作とのことで(1999年頃?)、A-6ですが、主翼中央部のMG151/20、20ミリ機関砲の砲尾クリア用のバルジが付いてしまっています。A-6ではこれが無いのが正しいのだそうです。付くのはA-7から、つまり30ミリMk108の搭載も前提にした場合、はじめて主翼の厚みに収まらなくなるのだそう。MG151/20はクリアできるんですって。互換性を考えたドイツ式合理主義の結果なのだそうです。え〜? そんなこと私も今まで知りませんでした。

このマーキングのデカールは、イーグルカルスEC#5として発売されていますが、イシイ氏は機首のチェッカーをマスキングで手描きで完成なさったとのこと。この派手な塗り分けはJG1のみが施した敵味方識別のもので、他にも白黒ストライプ、黄黒チェッカーなどがありますが、ほどなくして中止されてしましました。

 イシイ氏の四つ目の素晴らしい資質は、そのフィギャーのうまさでしょう。このパイロット氏、1/35じゃないすよ、1/48ですよ。ウォリアー製「米軍パイロット」のボディとドラゴンのパイロット・セットのヘッドを使って造ってあります。 うまいのは、そのはず、イエローサブマリンのオリジナル・1/9スタチュー、「リリヤ・リトビャク」(スターリングラードの白い薔薇)の原型を手がけておられるのです。
 フラップがダウンしていますが、これはエッチング・パーツでは無く、なんとモノグラムのキットのものだそうです。

※下記のサムネールをクリックして下さい。大きな画像にリンクします。

このヴィネット型式は今でもイシイ氏のトレードマーク。機首は完全なグロス仕上げです。 このド派手なチェッカーが浮いてしまうことなく見せるのは、しかっりした工作と落ち着いた塗装の賜でしょう。 フォッケはこの角度も美しいですね。圧倒的存在感で迫ってくる胴体仕上げです。

主翼バルジはA-6には無いそうです。 この主脚カバー裏の精緻な工作を見て下さい。

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