(協力:野中寿雄氏)
| エアフィックス 1/48 Vb型について |
<スピンナー・プロペラ>
スピンナーは一廻り大きい、頭と全体を削って短くし、丸みを持たせてやる。シャフトも金属線にして、後から差し込めるようにする。ロートル・ペラは少々頼りない形なので、巾広にして整える。根元でカットし、後で付けられるようにすると塗装が楽だ。
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| カウリング前面は真円になっていないので削り込む。各部の小バルジ、インレットは自作して付加した。 | 胴体および主翼は表面のモールドをほとんど削り落し、各部のバルジは作り直しだ。各部のパネルラインは数ある図面から納得できるものを自分なりに探し、それに準じてスジ彫りを行なってみた。主翼前縁の20mm砲は金属パイプからの削り出し。7.7mm機銃口は真鍮パイプを理めこんで表現してみた。なお縦の黒線は無い。 |
<胴体・風防>
カウリング前面が真円になっていない。スピンナーに合わせて、真鍮板で円盤を作り付け、カウリング下部を付けるが、すき間があくのでプラ板で埋める。カウリング上部は、横から見て直線に近いラインをしている(斜め方向からとった写真からでは、カーブを描いている様に見えてしまう)。小物類はすべて削り取ってプラ板より作り直す。第1風防の取り付け部はすき間が出来るので、プラ板で修正。第1と第2風防は先に接着した後に胴体に付けた方がずれは少ない。コックピットはベルト類などを追加したが、レンズ状の風防では中は良く見えない。フィッシュ・テイル・エキゾーストは排気ロを開けるだけでも感じが良くなる。
<主翼・尾翼>
主翼はいかにも厚い。後縁もシャープでない。合わせ面と上下面を削り薄くする。スピットの特徴である捻り下げを十分表現できる。上反角不足は胴体側を削って修正。フィレット前部の盛り上がりを無くすと良い。動翼部はすき間が一定してないので、埋めて彫り直す。20mm砲は2.5mmと1.5mmのアルミパイプの組み合わせ。砲身は1.0mmと0.8mmの真鍮パイプで、7.7mm銃口は1.5mmのアルミパイプで製作し、上部パネルにあわせた位置に、外側は中心線よリ上にあける。脚収納口は0.5mmプラ板を張り、ペーパーで真円にする。ラジエーターは金属メッシュで表現してみた。ランディング・ライトはVbではマガジンカバー前方に移り、Ve型以降は無くなっている。
垂直尾翼前縁カーブをプラ板で修正して丸みをつけ、全体を薄くする。水平尾翼は取り付けが甘いのでプラ板で補強する。舵面はシャープにするため削り、消えた羽布張りを、ぺ一パー&ナイフて彫り直し、タブロッド、ラダーホーンをプラ板等で作りかえる。
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| 垂直尾翼前縁のカーブを修正。水平尾翼の取付けが甘いのでプラ板で補強すると良いだろう。 | 主翼パネルラインは改めて彫り直したが、リベットやネジ穴などはポイントとなる部分だけに留めた。 上面の迷彩色はマスキングして吹き付け塗装。ラウンデル、コードレター、個人マークなどは下塗り後、ケガキ線に沿って手描きした後、マスキングを行い。迷彩塗装。 |
<脚・ホイールなど>
主脚柱は、ブレーキパイプや小物を追加してディテールアップした。ホイールとの接着面は削って合いを良くする。脚カバーも出来る限り薄くするか、プラ板で作り直す。ホイールは各タイプがあるが、キットのままとした。尾輪支柱は弱く、塗装のじゃまになるので真鍮線をプラでサンドして作り、後で付ける。
<その他>
バックミラーはプラと真鍮線で、鏡面はアルミ箔で。アンテナ支柱、ピトー管もプラと真鍮線で作り強度を増しておく。ライト類はすべて透明プラより自作。
<仕上げ>
すべての表面を修正したため、スジ彫りは消えてしまうので、正しいと思われる図面と写真を基に彫り直した。筆者は大部分のスジ彫りは、切り出しナイフと丸ヤスリ改造のケガキ針で行っている。特に可動部は深く広く、他の部分は深く細くというようにメリハリをつけるよう注意している。ハッチ、パネル類は専用ゲージを作ると便利。リベットは必要最小限、打っている。
<塗装>
ダークグリーン/オーシャングレイ(ダークシーグレイ説は間違い)のAスキム。下面はミディアムシーグレイ。スピンナー、コードレター、胴体帯はスカイ。シリアルはブラック。主翼前縁・ペラ先端はイエロー。国籍マークは後期タイプ。他のマーキング類は航空ファン、PSL各誌を参考にしたい。ダークグリーンは特色のBSカラーをそのまま使った。オーシャングレイ各色は市販カラーに手を加えてみたが、渋めにすると良い様だ。難かしいのがダルレッドで、茶色に近いのが本当の色だが、プラモとして見ると少し赤味があった方が良いだろう。各自の好みで色のバランスを考え調合すると良い。
筆者は下塗り前にマーキングをケガキ、下塗り後、筆で描き込み、その後マスキングを行っている。上塗り後各個所の修正を行い、マスキング不能な部分を手描きしている。塗装の段差はクリアーを厚く吹き、ぺ一パーで面一にしてからフラットクリアーで光沢を整える。スミ入れ、ヨゴシはエナメルを使い、排気のよごれは本物のススですると感じが良くなる。ただし無埋して筆塗りで失敗するより、デカールできれいに仕上がればその方がよろしい。フィルムをクリアーでカバーし、判らなくするのがコツである。序々に筆塗りの範囲を多くし、なれる事だろう。
反省???……下塗りの時、風防を曇らせてしまった(脚収納口を良くマスキングしなかったせい)。胴体下に穴をあけ、修正したのだが中の部品が消えてしまった? 風防のゆがみで助かってる次第。また、右翼上面ウォークラインもV型タイプと違う(作例はMk.Xllに見られるタイプ)らしい。今回、A1・A2・N3氏より資料を借りて(多謝)、イギリス機を作ってはみたが、元来ドイツ機屋のこと、リサーチ不足が否めない。A1氏の甘い言棄と無言の脅しに乗せられたのが間違いの元。何とか完成し、ほっとしている。良いと思った資料を信じて、とにかく完成させることが大切では無いだろうか。今後もドイツ機のエースを中心に各国のエ一スも調べて作っていきたいと思っている(色々な御意見、資料がございましたらよろしくお願いします)。
<2001年9月 著者追補>

当時は写真も少なく、資料不足であったが、最近ではオスプレイ・ミリタリー・シリーズ 世界の戦闘機エース 宸P0「第二次大戦のポーランド人戦闘機エース」(柄澤英一郎訳。大日本絵画刊 1800縁)に彼の機体があるので参考に。いずれ正しい塗装の機体(上記宸Pまたは宸R)を作りたいと思ってはいるが、……ナカナカ手が動かず……?
※編注:上記「第二次大戦のポーランド人戦闘機エース」には、P.51に宸R BM144の写真、P.82に2 EP594の写真、表4に宸R BM144のカラー写真、宸P EN951のカラープロファイルが掲載されている。