"Bf109G-10/R6 l./NJG11"

フリードリッヒカール・ミューラー機  Pt.1

レベル1/48 by 石塚 昌弘 (Masahiro Ishizuka) 

モデルアート1986年7月 No.273 特集「闇夜の対決!!ドイツ夜間戦闘機VSRAF第100グループ」より転載

(協力:有限会社モデルアート

ヴィルテ・ザウ

 1943年6月下旬、電子戦に敗れたドイツ空軍は、ハヨー・ヘルマン少佐提案による夜間要撃「ヴィルデ・ザウ」戦法、つまり夜戦部隊誕生当時と同様の肉眼にたよる単発戦闘機部隊JG300を開始した。1943年7月4日に、初の戦果がフリードリッヒ・カール・ミューラーにより記録され、3個飛行隊が編成された。これらは1944年夏には昼間戦闘に転用されたので、夜間専門の部隊がNJGr10として生まれ、NJG11と発展し終戦まで活動を続けた。


 今回、初戦果から終戦まで夜間専門に戦い続け、とくに単座戦で最も成功したパイロット、フリードリッヒ・カール・ミューラー少佐についで述べてみよう。彼は1911年12月4日ザルツバッハで生まれ、1937年3月ルフトハンザに、43年にルフトバッフェ入りをした。パイロットとしては歳が入っているが、熟成された技量で活躍することとなる。43年7月4日に初戦果をあげた後、I/JG300のテクニカルオフィサーになり、44年にはl/NJGrl0のキャプテン、10月にI/NJG11のコマンダーとなり、終戦をむかえた。ミューラー少佐は52回出撃により30機(未確認+3機)のスコアーをあげ、44年7月27日にRKを受賞している。l〜20機まではFw190で、43年8月24日にはベルリン上空にて単発機として3機(6から8番目)を落している。19番目にはEM◎Zのランカスターを手中におさめている。21〜30機はBfl09で、23番目の勝利にはモスキートが含まれ、すべてイギリス4発機である。彼の乗機Fw190A6は、クーカプラのエ一スVoI.2、P.94に機体と本人の写真が載っている。今回取り土げるBf109はp.99に写っているが、はっきりとは判らない。手持ちの資料でも機体がそれぞれ異なっているのて調べてみた。最近の資料、写真によると、黒の2番?が確認されている。また、Fw190A-6と写っている機体は、G-6ASまたはG-14ASか?
※編者注:JG300サイトのミューラーのページ

(1) Bf109G一14…・CONFOUND AND DESTROY P.258一259(1)及び、GESCHlCHTE DER DEUTSCHEN NACHTJAGD1917-1945(モータープーフ)の裏表紙に載っている。塗装は81/83/76で、右翼下とスピンナーは黒.コード3はグリュン25、シュラーゲ・ムジークMG151/20を1門装備し、ループアンテナは下部に移動している。撃墜マークは、モータープーフでは左側面のほうに、デストロイのほうは右側面に書かれている。


(作画協力:野原茂)

(2) Bf109G-14/R6……LA CHASSE DE NUIT ALL EMANDE1939一45(仏EPA)P.57によると、塗装は74/75/76でスピンナーは黒、コード3はグリュン25、斜め銃は後向きに1門、R6ゴンドラ2門を装備してアンテナ類はノーマルのままである(ただし機体の種別を混同している)

(3) Bf109G-14/AS/R6……航空ファン1980年7月号P.105に載っている。塗装は81/83/76で、右翼下と左側ゴンドラは黒、スビンナーは黄に黒のスパイラル、コードNo3(丸形)はグリュン25に白フチ付き、左側に30個のスコアーがある。装備は胴体上にMG151/20斜め銃1門、アンテナは後部ヘ、ループアンテナは下部へ移動し、両翼に2門のゴンドラを付け、な一んと、P38用燃タンを付けている。

(4) Bf109G‐10/R6・…The Replica Wrap-up 1981vol.9 No4 P.10に載っている。塗装は(3)と同じ。スビンナ−は赤と黒のスパイラル、コードNo3は白縁付きプルーとなっている。装備はガンパック、燃タンを除き(3)と同し。

(5)Bf109G-10/R6……ドイツ版IPMS会報1978年12月頃?に載っている。塗装は81/83/76(02バリエーション)で、コードNo3は白フチ付きグリュン25で、他は(3)に同じ。

ミユーラーのBf109

 彼の機体は前述のエースの本vol.2 P.99に写ってるが、スピンナーが明るい色と、黒らしい色のスパイラルになっていることと、右翼下および左翼のゴンドラが黒になっているくらいしか判らない。また、Vol.1 P.84にカラーで方向舵が写ってる。これにより81/83/76(02バリエーション)と確認できるし、撃墜マーク(左側のみ)が判る。筆者も後で判ったことだが、実機は後でマークのみ塗り直されたもので、ホフマン社のラダー・マーキングP.86の白黒写真で日付けの部分が、元は黒であったのが判った(ゴメンナサイ)。以上のことから方向舵が唯一の手がかりとなる。形状から推理していくと、G14後期、G10、K4に見られるタイプで、塗装色とパターンから(3)か(5)の機体に絞られる。筆者は自分の好みで(5)を選んだ。(3)にしたい場合、コードNo3は角タイプにすること。

 (5)の機体はいろいろ装備、改造されたれたスペシャル・パージョンと思われる。まず、尾燈の形状から、G-10初期に多く見られる脚収納バルジの小タイプのものである。尾輪支柱は夜戦として離者陸に安全な短いタイプである。次に装備だが、夜間戦闘での攻撃力を増すためにモーターカノンはMk108 30mm(U4)に、翼下にはMG151/20(R6)を2門、そしてループアンテナの穴を利用して75°の角度で斜め銃を1門付けている。そのため、MW50タンクは外され、アンテナ支柱は後方ヘ、ループアンテナは下部へ移されている。また、夜間撃墜確認のためか、左翼にBSK16ガンカメラ(R8)を付けている。そして.夜間の帯空時間を延ばすため、増加タンクを装備(R3)するが、なんとP38用燃タン(640リットル)を付けているという。ちなみにノーマルは300リットル。以上のような重装備のためか?ガーランド・パンツァーは外されている(Fw190A6も同様)。照明類は赤に、斜め銃用の照準にはキャノピー上部右に丸に十字のマークが書かれている。また.他に全天候制御の装備を有している。この重装備では、相当スピードが犠牲になるか、対イギリス爆撃機にはたぶん大丈夫だったのだろう。

▲この機体は特徴のひとつは斜め銃を装備していること。ループアンテナの穴を利用して75°の角度で収められている。 ▲30mm、20mm3門、13mm2門とかなりの重装備で身を包んでいる。脚収納部はプラ板等を使って手を入れてある。軽め穴は1個余計。

  



[PR]話題の新車を無料プレゼント中:必ず当る抽選会!今すぐ応募で簡単GET