Bf109G-10 JG.52 Revell 1/48

flown by Heinz <ESAU> Ewald Pt.2
若きエ一ス H.エヴアルト

Revell 1/48 by 石塚 昌弘 (Masahiro Ishizuka) 

モデルアート1984年8月 No.235 特集「ルフトバッフェ最強の部隊"JG52"」より転載

(協力:有限会社モデルアート)

製作
 キャノピー改造及び尾輪支柱の延長の2点で済むので、デティールアップに重点を置いた。ポイントは全体形,モールドが甘く、合いが悪いので、瞬間接着剤で埋めて、彫り直す。動翼部、エンジン・カバー、ハッチ類等は、他のラインと太さを変えると、単一な表現がなくなる。


    写真撮影:Galland-Ou
プロポーションはなかなか良い。機首のフェアリングはプラバンでもっと大きく誇張したい。排気管にはめんどうでも穴を開けよう

●ブロペラ・機首
 ブレードは1.2mmプラバンで延長し、ヒネリに注意してシヤープに削り、根元よりカットし、後からつけられるようにすると、ドイツ機特有のウズ巻きを書く時、邪魔にならない。
 スピンナーは前後の段差をなくし、オデコを削って、ラインを整える。機首のシャフトもカットし、金属バイプに換え、モーター・カノンのかわりとする。
 機首の側面形は各氏の指摘どおり、メッサー特有の直線のつながりが表現されておらず、左右のコブの張り出し(とくに左側)も不足しているので、プラバン等(筆者は瞬間接着剤の盛り合わせ)で強調するとスゴミが増すので、ぜひ手を加える箇所である。エアインテイクは普通のG型のような形なので,吸入ロサイズを気持ち大きくし、後部と基部へかけてのラインを直す。また、基部のリベットはなくなってる。浅いMG131機銃溝を彫り直し、0.8mmと1.0mmパイプで機銃を作り換える。左右機銃後部のフクラミも整形し直す。機首下の左右カムシヤフト・カバ一のフクラミを整形し、モールドを追加し、Fo997オイルクーラー・フラップ、排気カバーをプラバンで作り直し、排気管、各エアスクープ、信号発射口、クランク差し込み口、各ドレンの穴開け、エンジン・カバ一のヒンジの追加等を行えぱ、いかにも中に精密なDB605Dが入っている気分になれる。

写真撮影:Galland-Ou

プロペラは1.2mmプラ板をはさんで延長する。ヒネリは芸術的ですらある。機銃は真鍮パイプで自作したい 垂直尾翼はきちんと当て舵がきってある。木製品なのでモールドはらしく直しておく。尾脚は最近の資料で短尾脚と判明した。H社のキットは箱絵が正しい

●胴体部
 主翼付け根のフィレット部のバルジの表現を、プラバン等で忘れずにやってほしい。
 ループアンテナ基部はプラバンより作り、アンテナは鉄道模型用の帯金(0.3mm幅×0.1mm厚)が良さそうなので利用した。
 垂直尾翼は,左右非対称形が良く表現されている。今回は木製用尾翼とするのでモ一ルドを変えてある。タブ操作ロッドは、0.3mmパイプと0.1mm線で。 延長された尾輪支柱は、1.2mmパイプと1.0mm線の組み合わせで作ってある(尾脚は最近の資料で短尾脚と判明した)。胴体下のFuG25a1FFアンテナ用ハッチとアンテナの追加も忘れずに。

写真撮影:galland-Ou

目立つ三角形のフィレットは表現不足なのでプラバンでぜひ再現しよう。

●コクピット、キャノピー
 内部構造は、普通のG型とあまり差はないので、写真を基に作り換えた。メーターパネルは、丸形ポンチで打ち抜いた円板を別のプラバンに貼り、穴を開ける。薄く削ってメーターを書いたキットの計器板の上にパネルを貼って作ってある。内部のスロットル・レバー、フラップ操作輪、無線器パネル等、各部品はプラバンや金属線の組み合わせで作り、ガーランド・パンツァーにも手を加え、ガンサイトもレヴィ16型に作り変えている。キャノピーは,キットのアンテナ穴を埋める方法もあるが、コクピットのためにもエンビ板で作った。今回は木型を作らず、キットを利用しフレームがなくなるまで削り、良く磨いたものに0.3mm〜0.5mmエンビ板でプレスした。

●主・尾翼
 主翼は上反角不足なので、胴体側を削って修整する。翼端カーブも直し、後縁を薄く削る。翼厚はパスしたが、これでも充分と思える。主翼下面には、左翼(下から見て右)に長円形ハッチ(G-10、G-l4用酸素注入口)を、右翼(下から見て左)に円形ハッチを追加する。モラーネマストは位置をパネルひとつ外に移し、マスバランス支柱とともに金属製に換える。ラジエーターフラップ後部には排出口を開けるとよい。
 増槽ラックは小さく実機では左に(下から見て右)寄っているので作り換えるか、プラバンでふさいで整形するとよい。
 脚収納部は軽め穴を開け、カバーは薄く削る。脚柱はブレーキパイプを追加した。タイヤはこのタイプには幅不足。0.3mmプラバンで厚みを持たせる。ピトー管は0.8mmパイプと0.5線で作り換える。翼端、尾灯は透明プラより作るが、カバーに色つきと透明の2種があり好みで選ぶ。(後期の機体は色つきが多く見られる)。

   写真撮影:おおくらとしお
機首下面の左右カムシャフトのふくらみを表現したい。主脚収納部にはきちんと裏打ちして軽め穴を開ける。ラジエター・フラップ後部に排出口を開けるのを忘れないように。

<塗装>
 1944年中期〜45年終戦までの塗装について説明してみたい。
 ルフトヴァッフェの衰退で、カムフラージュもいっそう防御的になり、新カラー81/82/83/02バリエーション等が追加された。モノグラム出版、クローズアップ・グスタフPart2(改訂版)によると、81・82(ダークグリーン)がライトグリーンヘ、83(ライトグリーン)がグリーンに変更されたようである。しかし、色目は83(グリーン)は以前の82と変わっていないと思う。
 この頃の色のバリエーションは、

1)74/75/76
2)75/83/76
3)81/83/76+02バリエーション
4)81または、83等濃色上面と76
5)76 一色+これに75等のスポット等

がある。これらは、時期、季節に応じたものか、その土地に合ったようにカラーリングされたものと筆者は推測している。
 では、エヴァルトの乗機は資料によると、81/83(旧82)/76と指定されているが、塗装パターンは明確でないのでK型に似たものにしてみた。
 スピンナーは白と黒のウズ巻き、ブレードは70、胴体国籍マークは白と83、翼下及びスワスチカは白と黒、胴体戦地標織は04、パーソナル・マーク(エザウ)は白のE文宇と白ワクのみの豚。機番3ならびに第2グルッペ・マークは白、オクタン価マークは白と黄で87使用(MW50使用か不明)である。翼端下戦地標識、撃墜、部隊マークば記入されていない。

 各国籍マ一ク、機番等、できる限りのものは各部品を接着する前にすませる。これは不用のデカールを各位置に貼って、ラインどおりにナイフでケガいた後、デカールをはがし、その上にマスキングテープ(透明)でマスクし、また、カットし塗装する。デカールを使わず直接キットにケガいてもかまわない。
 塗装済みマーキングをマスクした後に各部品を接着、整形した後、全体塗装を行い、マスキングをはがし、マスク不能なところのみ後描きする。
 塗装ライン修整後、フラットクリアーを何度か吹いて、ぺ一パーで面一にし、最後にもう一度フラットクリアーを吹く。このままでは、平面的なのでエナメル系でウェザリングを施し、立体感を高めると良い。
 この方法は手間がかかるが、マーキング類の位置決め、やりにくい個所も何とか行え、失敗しても部分的にすむのでやり直しが出来る。また、デカールと塗色の差、重ね塗りも防げ、デカールに左右されない機体も作る可能性も増す。この方法が、すべての塗装に関して解決できるとは思わない。個人に合った方法を考えて組合わせることにより可能性を増やしてほしい。筆者も中田氏や小坂氏の作品を見るたびに、工作技術、筆塗りの色あい、深みに感激しているのが現状である。筆塗りを経験してみようと思うこの頃である。

ここで誌上をかりて,エヴァルトの機体について、ご協力下さったA氏や、不明点が多いのにかかわらず取り上げて下さった本誌の方々に御礼申L上げます。

<2001年時点での筆者追補>
 作った当時は、資料不足のため、尾輪の長いタイプ(4)の機体にしてしまっている。また、この機体を使っている時期には左翼下面に黄色のVバンドを描き入れている可能性有り。
 今でもエヴァルト機について、不明な処が多い。

写真撮影:galland-Ou

  



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